MSR
1969年、シアトルに活動の拠点を置いていた登山家のラリー・ペンバシーは、人々の「山での安全」に対する意識の向上を図ろうとMountain Safety Research(MSR)を設立しました。ペンバシーはそれ以前にも、やはりシアトルに拠点を置いていた非営利団体The Mountaineersにて、セーフティーギアを独自にテストしていました。そこでのテスト結果は、当時市場に出回っていた登山用具が公表されているスペックよりも低い荷重でしばしば破損してしまうというものでした。ペンバシーの研究が人々の関心を「山での安全」に向けさせる一方、The Mountaineersでの彼の研究を支えるための資金は不足していきました。そこで1969年春、ペンバシーはMountain Safety Research, Inc.(MSR)を設立し、独自に行った登山用具のテスト結果をまとめた
ニュースレターを発行し、ニュースレターの売上げでフィールドテストを繰り返しました。幅広いテストと研究開発を重ね、MSRはその後MSRのブランド名で革新的な登山用具を世に送り出し始めました。